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あの日の修学旅行

日程:昭和99年12月21日(土)

①13:00~15:00/②16:30~18:30/③20:00~22:00

各回 5~8組 15名程度(1組3名まで)

金額 5,000円

場所:鳳明館森川別館 [東京都文京区本郷6-23-5]


お申込み、ありがとうございます!


ジャンルとしてはノスタルジックホラーかもしれませんが、グロテスクな表現、大きな音や突然何かが飛び出して驚かせる演出はなく、怖い見た目のお化けやゾンビ等は出てきません。ゾクッとするような表現や演出はあります。

基本は旅館の中を散策しながら得る様々な情報を繋ぎ合わせて、ミッションをクリアしていく形ですが、中にはあちこち歩いて集めるものや、ひらめきが必要なもの(難易度低め)等があります。



【ストーリー】

その日も鳳明館森川別館は何組かの宿泊客を迎えていた。


ある人は執筆に追われてカンヅメになるために。

ある人は友達と東京観光に。

ある人は会社の東京出張で。

ある人は東京大学の講演会に出席するために。


部屋でそれぞれの時間を過ごしていると、たくさんの子供達の楽しそうな声や走り回る音が聞こえてきた。


今日は修学旅行でも入っているのだろうか。

それなら女将さんが一言言ってくれると思うのだが……。


部屋から出てみると同じことを思ったのか他の宿泊客も出てきていた。

しかしそこには子供達の姿はない。

一体なんだったのだろうと宿泊者同士で首を傾げつつ部屋に戻ろうとすると、壁のカレンダーが目に入った。


「1974……年?」



【とある修学旅行の思い出】

昭和49年12月21日。

今日は皆が楽しみにしていた東京への修学旅行の日です。

空港で飛行機を見て、東京タワーを見て、皇居に立ち寄って、皆でお弁当を食べて。

バスの移動時間もはしゃぎすぎて、何度も「席を立つな!」と先生に怒られたり。

なにもかもが新鮮で楽しい時間。


だから心から願ったのです。

「この楽しい時間がずっと続きますように……」



【鳳明館森川別館とは】

修学旅行全盛期の昭和30年代、団体旅館として京都の旅館をモデルに建てられた『鳳明館森川別館』

多くの旅館がマンションへと姿を変え、一帯が旅館街から住宅街へと変わっても、建設当時とほぼ変わらない姿で佇みます。


まるで時代に取り残されてしまったかのように――



本郷の町に子供たちの楽しそうな声が絶えることのなかった昭和中期。

広い宴会場に詰め込むように並べられた御膳、和室に所狭しと敷き詰められた布団、「走るな!」と怒る先生の声、恋バナに盛り上がるちょっとませた女子たち、担任とバスガイドさんをくっつけたがる生徒たち、部屋に飛びかう枕。



新しい観光地や娯楽の出現、修学旅行の多様化、少子化、コロナ禍、様々な要因で本郷に宿泊する修学旅行はほとんどなくなりました。


今はもう、見ることのない光景。

たとえ時代から求められなくなったとしても、子供達と育んだ楽しかった思い出は、旅館のすみずみに記憶の欠片として染みついています。



「楽しい時間がずっと続きますように……」

そう願うのは、子供達だけではないのかもしれません。



【どんなイベント?】

全体としては現代に戻ってくるために『拾い集めた情報を繋ぎ合わせていく』になりますが、ところどころにミッションがあります。

その日たまたま(たまたま!)旅館を訪れていた5~8組のお客様で力を合わせてクリアしていただくことになります。


そのミッションは

●ひらめき要素のあるもの

●拾い集めた情報をもとに推理するもの

●身体を動かすもの

●授業っぽいもの

など、種類は様々で全体的に難易度は低めです。


「全員がクリアしないと先に進めない」という条件はありませんのが、得意な方が得意なミッションを手分けしてこなしていく等、チームワークが必要になります。


【ご留意点】

●ぞくっとする表現はあるかもしれませんが、突然お化けが飛び出してきたり、追いかけてきたりなどの演出はありません。

●アダルト・グロテスクな内容ではありませんが、進行の特性上、18歳以下の参加はご遠慮いただいております。

「いじめ」に関する壮絶な話などはありません。(つまり「いじめ」をワードとする話は出てきません)ただし家庭環境についての問題には若干触れる可能性があります。

●音の演出はありますが、突然大きな音をたてたり、怒鳴り声がしたり等はありません。むしろ無音の状況が多いかと思います。

●現在鳳明館は森川別館含む、本館・台町別館(休館)ともに宿泊はできません。デイユースでのご利用は可能です。詳細は公式サイトをご参照ください。


※その他、言えるか言えないか微妙なラインもありますが、ご心配な方はお問合せ下さい。

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